キリル、キュリロス Kyrillos (ギリシア語)

 …「主の」。

  cf. 「スラヴの使徒」と呼ばれるギリシア人宣教師キュリロス Kyrillos の名前のスラヴ

  語読みがキリル。本名はコンスタンティノス Konstantinos (「不変、堅固」)。

   キリル文字は、9世紀に、ビザンツ帝国のギリシア人宣教師キュリロスが、聖書の

  福音書のスラヴ語訳のために考案した文字に基づいて、10世紀にブルガリアで生ま

  れた文字。その当時のギリシア文字の大文字を基礎とした、今のロシア文字のルーツ。

  ロシア語やブルガリア語などの表記に使用されている。

   アケメネス朝ペルシアの始祖キュロス2世 Kyros Ⅱ (ギリシア語)に通じる。

   キリスト教のミサ中の祈りの言葉で、ラテン語のキリエ Kyrie 「主よ」にも通じ

  る。ちなみに、エレイソン「憐れみたまえ」と続く。